介護職員のゆかりちゃんです。
明日から9月ですね。コオロギやスズムシと秋の虫の声が聞かれれるようになりました。
私が然の介護職員として勤務させていただくなかで感じていることは、利用者様が子ども時代や若い頃に積まれた
経験は、年齢を重ねられた今にも繋がっているということです。
例えば、フロアで過ごされているときにある女性利用者様が「空にさえずる 鳥の声♪」と「美しき天然」の歌を
急に口ずさまれることがありました。歌い終わられてから「いいお声ですね」とお声かけすると
「いやいや、もう声がね」と謙遜されましたが、嬉しそうでした。「美しき天然」の歌について聞くと
「女学校の頃によく歌いましたね」と教えてくださいました。学習療法のときの教材も童謡・唱歌で一緒に
されている方の歌声を呼び起こされる声で歌われたりと楽しまれています。
また、回想療法でラジオ体操の話題のなかでラジオ体操を流すとお声かけなしで男性利用者様がスッと
体を動かされたり、お話し好きな女性利用者様が椅子から立ち上がられリズムに合わせて笑顔で体を動かされていました。
ラジオ体操後に「お宮さんで、したわ」「夏休みカードにハンコを押してもらいよった」
「夏休み、子どもと一緒に神社へ行ってラジオ体操したな」と、それぞれ懐かしそうに話してくださいました。
私は、介護職に就いて数年経ちます。様々な場面で、利用者様の人生の一コマを聴かせていただくなかで、
子ども時代や若い頃に培ってこられた「生きる力」を支えられるように努めていきたいと思います。